搭乗者: ティエン・ライ  
形式番号: GDO-Ωa
全高: 15.1m
本体重量: 48.6t

武装: 攻盾システム”金烏(キンウ)”
 ├ビームチェインソード”閏天(ウルウアメ)”
 ├破砕爪 ”崩地(クヤツチ)”
 └近距離型特殊ミサイル”神人(カムド)”×2
・”フィダマ”28ミリ自動近接防御火器×6(頭部・腰部)
・肩部拡散ビーム砲”ニライカナイ”
・ハンドマイン×4(腰部)

・TR(トランス・ラジエート)装甲
・太陽装甲”テルカハ”

機体説明:  フジヤマ社特機開発局が独自に開発したGタイプMS・アウローラの後継機。
フレームにはアウローラ同様の小型フレームが採用されている。

 アウローラ最大の特徴であった放熱装甲は、ビーム被弾時のみ発動するTR(トランス・ラジエート)方式に改良された事で、より効率的な対ビーム性能を実現した。
 また、TRによってビームを装甲内部に放熱させ、蓄積した熱エネルギーをそのまま装甲表面に最大出力で展開する事で、短時間ながら自機全身を超高熱兵器とする事も可能である。

 その他の武装もパイロットであるティエンの戦闘スタイルに合わせてより超近接戦闘に特化された。
 黎明から天頂に昇った太陽の如く、そのスペックは飛躍的に向上しているようである。



機体ギミック: ≪攻盾システム”金烏”≫

 ティーダの開発者・シンシア・L・オルビスの知己の傭兵兼メカニック、リャン・フレクシー作の特殊攻盾。ティエンの戦い方に合わせてリャンがコーディネイトした3種の武器が備えられている。

壱ノ爪・ビームチェインソード”閏天”
 ”名工”フェイ・フレクシー作”斬暦刀”の一振り、”十三の閏月(シィサンジン)”の強化型。
 リャン自らが鍛え直した刀身は強力な耐熱コーティングが施されており、”テルカハ”を利用したヒートブレイドとなる。また、柄の部分にもビームチェインソーが展開できるようになった事で、より攻撃的な突斬撃が可能となった。

弐ノ爪・破砕爪”崩地”
 シールド先端に備え付けられた破砕爪。”テルカハ”展開時には、高熱のヒートクロウとなる。

参ノ爪・”神人”
TR装甲でチャージした熱エネルギーを弾頭内に装填して放つミサイル。着弾すると弾頭先端が敵機装甲に食い込み、機体内部に直接超高熱のエネルギーを叩き込む。装甲に食い込ませる為にある程度近距離で発射しなければならない近接戦用のミサイルである。



≪肩部拡散ビーム砲”ニライカナイ”≫
 ドグーのマイクロレーザー照射システムを応用した拡散ビーム砲。出力・照準はドグーのそれに劣るが、一度に広範囲の敵機に向けてビームを放つ事が可能。



≪TR(トランス・ラジエート)装甲≫
 いわば、TP(トランス・フェイズ)装甲の対ビーム版。
ビーム被弾時のみに被弾箇所の放熱機能を部分展開する事で、常時展開のRS(ラジエート・シフト)装甲よりもエネルギー消費が格段に少なくなった。



≪太陽装甲”テルカハ”≫

 TRによって被弾したビームを熱エネルギーに変換して装甲内部に一定量蓄積し、装甲表面に最大出力で展開する事で機体全体を超高熱兵器とする強化装甲システム。
 ”テルカハ”が展開された装甲はMSの発砲金属をも侵食する程の溶鉱炉の如き熱量を誇り、周囲にも強力な熱フィールドを作り出す。
 
 展開条件は限られており、1回の発動には(TR装甲展開時に)通常のビームライフル数十発分の被弾が必要であり、それによる展開可能時間は約90〜120秒間程度である。
 被弾チャージを繰り返せば何度でも発動が可能だが、繰り返し展開する事で機体そのものが熱疲労を起こし、機体性能は著しく低下してゆく為、乱発は禁物。
 
 装甲表面に紅炎が発生するのは、自機の高熱によってTR装甲表面の金属が剥離して燃えている為であり、正に自機をも蝕む諸刃の剣である。



≪アウローラとティーダの比較≫


 機体デザインは試作機であったアウローラよりもかなり洗練されたフォルムとなっている。
 また、頭部デザインにフジヤマ社のGタイプMSの流れが現れている。