PHASE-02 超大樹の裁き

この私、ルネ・フィラデルフィアは昔から『悪を挫く正義の味方』というものが一番嫌いだった。

自分の掲げた大義名分に自己陶酔し、正義の名の下に敵を討つ。

敵である者達にだって、背負っているものがあるというのに、世界を脅かす存在ならば、問答無用で悪なの?

悪と呼ばれた者は本当に悪なの?

否、そうではないでしょ?

この世に絶対なる正義も、絶対悪も存在しない。

ただ、それぞれの考えや思想がぶつかり合う。

この世界に正義なんてものは無い。

ただ、譲れない思いがあるだけだ。

だから私は連合、ザフト両軍のどちらでもない、傭兵としての道を選んだ。

私にとっての敵は唯一つ。

そう、『自分が絶対に正しい存在』と思い込んでいる者だ!


***


フランスのとある空き地に、ルネを筆頭とした傭兵部隊『マスカレード』は集まっていた。
ルネの緊急招集により集まったヨーロッパ方面のメンバーは、十二人であった。
ルネが口を開いてメンバーに言う。

「皆、今日ここに集まってもらったのは他でも無いわ。最近、ヨーロッパ方面で金持ち達を次々と襲う緑色のMSというニュースを聴いたことがあるわね?」
「ああ、はい!ヨーロッパ中で話題沸騰していますね!」

ニコニコと笑いながらルネに言った銀色の髪の少女は、ペンネ・ニードルスであった。
ルネは首を縦に振り、話を続ける。

「そのニュースに関連する任務を私は貰ってきたわ。最後まで聴いて頂戴。
先日。ルーマニアのMS開発所で、一機のMSが盗まれたの。

盗まれたMSの名前は、GAT−X096ユグドラシル。

地球連合の新型MSとして開発されたMSよ。
そのユグドラシルを盗んだのは15,6歳ぐらいの少女。
緑色の髪に鼻眼鏡、緑色のTシャツにジーンズという服装を着ている。
このユーラシアでのMS盗難事件と、ヨーロッパでの襲撃事件の犯人は、その緑の少女よ」

「ええっ!?凄いじゃないですか、その女の子!MSを盗んでさらに金持ちを襲撃するなんて!」
「成程、・・・で?今回ワタシ達が呼ばれたのはどういう理由で?」

そう言ってきたのは、色黒のコーディネイターの女性、ショコラ・ナックルズであった。

「ええ。今回皆を呼んだのは、そのMSが盗まれた開発所の研究者から依頼を引き受けてきたからなの。
依頼内容は『ユグドラシルを盗んだ緑の髪の少女を捕まえて、その盗まれたMSを取り戻せ』
で、ヨーロッパで金持ちだけを狙った襲撃事件のニュースを聴いて、ヨーロッパにいる皆をここに呼んだってわけ。
どう、皆?今回の依頼に参加してくれる?」

ルネがメンバー全員に訊くと、最初に答えたのは数珠を首にかけた細い目の少女、ワッフル・サイスであった。

「・・・依頼とならば、断るわけにはいくまい?」

ワッフルに続いてペンネとショコラが言った。

「依頼とあらば、即引き受けないと!」
「そういうことでしたら協力しましょう。ワタシ達の力で緑のMSを取り戻しましょう」

三人がそう言うと、他のメンバーも依頼に協力すると口々に言った。

「やりましょう、リーダー!」
「私達も協力するよ!」
「やってやろうじゃん!!」

ルネはメンバーの声を聴くと、大声で叫んだ。

「よし、それじゃあ皆、街中の人達からヨーロッパにまだいる長者達の情報を集めるわよ!夕方頃にまたここに集まるように!」
「了解!!」

マスカレードのメンバーは、いっせいに散らばり、フランスの街中に飛び出した。


***


「・・・よし、ここのパーツがこうなってっと・・・」

緑色の髪の少女、カズナはユグドラシルのメンテナンスを行っていた。
カズナの家は、小さなジャンク屋であった。

キムラ家はジャンク屋組合が発足される前からジャンク屋の活動をしていた。
それ故に、周りの者からは「ゴミ漁り家族」とも呼ばれていた。
カズナの両親は飢えと貧しさに苦しむ者達の為に、戦争で使われた部品や、不法投棄のゴミなどを金に変え、そのお金でパンを買い、それを貧しい人々に分け与えていた。
そのために裕福な暮らしこそ出来なかったが、カズナの家族は皆幸せであった。
カズナも、貧しい人を助けることは楽しいと思っていた。
そんな暮らしがずっと続けばいいとも思っていた。

だが、そんな暮らしは長くは続かなかった。

マルキオ導師がジャンク屋組合という組織を発足させてからというもの、高額になるであ
ろう部品やゴミは、ジャンク屋組合の者達に先取りされ、さらに戦争で貧しい者達は増え続けた。
カズナの父母もジャンク屋組合と戦争という、二つの強大な敵と戦い続けた結果、体を壊してしまい、やがてこの世を去った。
カズナの脳裏に、父がいつも言っていた言葉が浮かび上がる。

『いいか、カズナ。世界は一部の天才が動かすのではない。世界はそこに住んでいる大勢の人々が作り上げるのだ。
一部の天才が世界を牛耳れば、世界は歪んだ方向へと行き、やがて滅びるだろう。
だからこそ、大勢の人々が貧しさから立ち上がり、世界を良い方向へと進ませなければならないのだ』

「父さん・・・、世界は今、歪んだ方向へと進んでいるぜ。地球連合はブルーコスモスだかなんだか知らない連中が天下を握っているらしい。
このままでは、世界は父さんの言ったとおり、歪んだ方向へと進み、やがて滅び去ってしまう。
だから、俺は父さんとは違った方法で貧しい人達を救ってみせる!!
そして、貧しい人達をないがしろにして、この世の春を楽しんでる金持ち共を懲らしめてやる!!」

カズナはユグドラシルのメンテナンスをしながら、心の中で呟いた。


***


ルネ達、マスカレードのメンバーは最初に集まった空き地に再び集まり、情報探索の結果を報告しあっていた。

「じゃあ、フランスにいる長者はこの四名ね」

ルネの言葉にショコラが答えた。

「はい。フランスにいる長者の名前は、ケウ・ケゲン、カク・A・ロッキード、マカダミアン・ナッツ、そしてクリネ・シャムシエルの四人。
四人ともパリに豪邸を建てているらしく、ケウ、カク、マカダミアンはパリの南側に豪邸を建てているのですが、シャムシエルはパリの中心に豪邸を建てているのです」
「へ〜。そのシャムシエルっての、変わってるね。他の三人は南に豪邸を建ててるのに。
よっぽどそのシャムシエルってのは、3人と仲が悪いの?」

ショコラの言葉にペンネが訊いた。
その問いに答えたのはショコラではなくワッフルであった。

「当然だ。ケウ、カク、マカダミアンの三人はコーディネイターには寛容な精神を持っているのに対し、シャムシエルはコーディネイター差別主義者だからな。
しかもそのシャムシエルというのがブルーコスモスのメンバーというからタチが悪い」
「そうね。今回緑色のMSは、この四人の住んでいる豪邸を襲うでしょうから、私達はこの四人の豪邸を防衛しなくてはならないわ。
けれどシャムシエルの場合、ブルーコスモスのメンバーであるから、コーディネイターやそのハーフであるメンバーはシャムシエルの豪邸を守れないわね」

ルネがそう言うと、ペンネがルネに訊いた。

「ねえ、リーダー。四人の豪邸を防衛するのはいいけど、メンバーはどのように分けるの?」
「そうね・・・。まず、ケウ・ケゲンの豪邸はワッフル率いるメンバーを、
カク・A・ロッキードの豪邸はショコラ率いるメンバーを、
マカダミアン・ナッツの豪邸はペンネ率いるメンバーを、
そしてクリネ・シャムシエルの豪邸は私のメンバーを配置することにするわ。
この配置でいいかしら、皆?」
「はい!依存はありません」

と言ったのは、ショコラであった。

「・・・いいのではないか?丁度いい配置だ」

と続けてワッフルが言った。
それに続いてペンネも、

「これでいいですよ、リーダー!」

と笑いながら言った。

「よし!これで各部隊の配置が決まったわ!各メンバーは、ワッフル、ショコラ、ペンネ、そして私の指示に従って行動して!絶対にユグドラシルを取り戻すのよ!!」
「了解!!」

かくして、マスカレード部隊の作戦が開始された。


***


満月が夜空に浮かぶ黒き夜。
月の光に照らされながら、緑のMS、ユグドラシルは建物の上に立っていた。

「さあて、金持ち共、お祈りは済ませたか?病院送りにされる準備は万全か?
殺しはしないが、てめえらの財産は奪っていくぜ!さあ、行こうか!!」

三千世界を守りし超大樹は、欲にまみれた人間に懲罰を下さんが為に、今宵もその姿を

現した。


***


ケウ・ケゲンの豪邸には、ストライクダガーの部隊がそびえ立っていた。
その部隊の中に、黄緑色のカラーリングをし、右手に二つの刃を持った鎌を持つダガーがいた。
ワッフル専用のダガーである。

「ふう・・・、ケウを説得するのに時間はかからなかったが、果たしてユグドラシルは最初にどこに現れるか・・・」

ワッフルはじっくりと警戒しながら自分の部隊に通信を入れた。

「いいか!緑のMSは絶対に破壊するな!確実に捕らえ、中にいるパイロットを引きずり出すのだ!」
『了解!!』


***


「ワタシ達の目的はあくまでユグドラシルの奪還にあります!絶対に被害は最小限に抑えるように!」
『ラジャー!』

ショコラの部隊は冷静的な声で返事をした。
ショコラの乗るMSは、ザフト製のMS、ジン・オーカーである。

「・・・絶対に大丈夫だからとカク氏に言ったんだ。必ず食い止めないと!」

ショコラは少々緊張しながら、豪邸の周りを守った。


***


「皆!気合を入れていこう!」
『オー!』

ペンネの部隊は皆若すぎるために、少々緊張が足りないみたいである。
ペンネのMSは、両腕に飛雷針という小型の針状の武器を持った白いダガーであった。

「新型だろうとなんだろうと、傭兵がいるんだもの!すぐに捕まえられちゃうわよ!」

ペンネはコクピットの中で、楽観的な言葉を言った。
そんな気持ちで戦いに臨んで、大丈夫なのだろうか?


***


「はあ・・・。シャムシエルの奴・・・、コーディネイターが嫌いなうえに、あんな高慢ちきな奴だなんて・・・!!」

ルネはコクピットの中で深いため息をついた。
と、いうのも、これはルネがシャムシエルの部屋で説得をしようとした時の事であった・・・。


***


「・・・ですから、貴方も知っているでしょう!緑色のMSが貴方のような長者の豪邸を襲撃し、さらにその長者を重傷に負わせてるって!
私達はとある人から依頼を受け、貴方を守るようにと言われてここへきたのです!」
『フン!どうせコーディネイターの過激派から、私を暗殺しろと頼まれてきたんでしょう?騙されるもんですか!』

シャムシエルはルネに罵声を浴びせた。
シャムシエルは水色のショートカットをした少女のような顔立ちをした女性で、丈の短いYシャツに、長い素脚が覗くミニスカートという艶やかな服装をしていた。
腹部には小さな青い一番星のタトゥーを施している。
ルネは頭を掻きながらシャムシエルに再び言う。

「そんな依頼を受けてるのなら、とっくに貴方を暗殺しています!貴方がここで生きているのは、私達が貴方を守ろうとしているからですよ!ですから・・・」
『フン!たとえ私を守ろうとしようとしてるんだとしても、私は自分の身は自分で守るわよ!窓の外を見なさい!』

シャムシエルに言われると、ルネは窓の方を見た。
窓には青い色をしたMSがそびえたっていた。
姿形はかつてヘリオポリスで開発されていた、五機のMSの一つであるイージスに似ていが、イージスとは全く違った武装をしていた。
なんと、両腕が巨大な剣であるのだ!
あれではビームライフルが持てないではないか!!
シャムシエルは自信に満ちた顔でルネに言った。

「ふふん、驚いた?これが私が科学者たちに開発させて作ったMS、GAT−X085ウェンディゴ。
両腕部実体剣「カラドボルグ」と、580mm複列位相エネルギー砲「スキュラ」を持った新型MSよ。
あんた達なんかに頼らなくても、私は私の身を守れるってワケ。分かった?分かったらとっとと帰りなさいよ!!」
「・・・・・・ですが、そのウェンディゴが倒された時のことを考え、貴方の意思とは関係なしに、私達は貴方を守ります。ですから、貴方は安心してゆっくりお過ごしください・・・・・・」

ルネはそう言うと、頭を抱えながらシャムシエルの部屋を後にした。


***


あの部屋でのことを思い出すと、ルネの頭はまた痛くなった。

「はあ・・・、まあ、ブルーコスモスの連中にはあんな奴がたくさんいるというのは知っていたけれど、まさかあれほどとはね・・・。
それにしても、あのウェンディゴっていうMS、どんなパイロットが乗っているのかしら・・・」

ルネはウェンディゴを見ながら呟いていると、遠くから爆音が聴こえた。
どうやらユグドラシルが現れたようだ。

ルネは自分の部隊に通信を入れた。

「皆、ユグドラシルが現れたわ!気を引き締めて!」
『はい!!』


***


カズナの乗ったユグドラシルは、ケウの豪邸に現れた。
ユグドラシルの周りには、ワッフルの部隊が取り囲んでいる。

「ここから先は一歩も通さんぞ!ユグドラシルのパイロット!!」

ワッフルはカズナのユグドラシルに叫んだ。

「成程な、傭兵って奴等を雇ったのか。ここの金持ちは・・・。それにしても、このMSの名前は、ユグドラシルって言うのか。
北欧神話に伝わる大樹・・・か」
「何をぶつくさ言っておる、ユグドラシルのパイロット!さあ、行くぞ!!」

ワッフルは双刃鎌「ヒートサイス」を振りまわし、ユグドラシルに向かって行った。
他のメンバーもユグドラシルに襲い掛かる。

「成程な、オレを止めようっていうのか・・・。だが、甘い!!」

カズナはユグドラシルを動かすと、ユグドラシルはウルドソードを抜いて、前方から向かってくるジンの右腕と左足を一瞬にして切り裂いた。
ジンはバランスを崩して倒れた。

『きゃあ!!』
『レモン!?』
「遅いぜ!!」

さらにユグドラシルは肩部隠し腕小型ビームソード「ベルダンディー」を出し、前後にいるMSのコクピット以外を斬った。
ワッフルの部隊は、ワッフルを除き、全て倒されてしまった。

「っく・・・!」
「さて、残るはテメエだけだな。オレはさっさと金持ちを懲らしめたいんだよ!MSを壊されたくなかったら、そこをどけ!」
「・・・なめるなあ!『緑風のカマイタチ』と呼ばれたこのワッフル・サイスの最大の技を受けてみよ!!」

ワッフルのストライクダガーはヒートサイスを両手で振り回しながら体を回転し、そして踊るかのようにユグドラシルに襲い掛かった。

「必殺!双鎌旋風刃!!」

黄緑のストライクダガーの繰り出すその竜巻の如し舞踊を、ユグドラシルはギリギリで回避した。
しかし、ワッフルのストライクダガーの踊りはさらに激しさを増し、ユグドラシルを襲う。

「コレで終わりだ!ユグドラシルのパイロット!!」

ワッフルはユグドラシルの脚部をヒートサイスで切り裂こうとした。
だが・・・。

「終わりだ」
「!?」

ワッフルのストライクダガーは突如頭部と四肢を切断され、その場に倒れた。

「な・・・、なぜだ・・・?今まで何ともなかったのに・・・?」

ワッフルは何故ストライクダガーが倒されたのかを落ち着いて考えた。
しばらくしてその答えが分かった。
そう、ユグドラシルはストライクダガーが踊りに夢中になってる間に、ベルダンディーで少しずつ、四肢と頭部の関節部分に切れ目を入れていたのだ。
それも、斬っていることに気付かれないように。
カズナは無惨な姿を晒しているワッフルのストライクダガーに向かってこう言った。

「・・・無事に脱出しろよ、傭兵さん達。死なれるのはオレは御免だからな・・・」
「・・・くそっ、負けた・・・」

ワッフルは初めての敗北感に打ちひしがれた。
ユグドラシルはその隙に豪邸に近づいた。

ケウの悲鳴がパリ中に木霊した。


***


「どうやら、三人の部隊のうちの誰かがしくじったみたいね・・・」

ルネはケウの悲鳴を聴きながら、一体どこの部隊が倒されたのかを確認するため、他の

部隊に通信を入れた。

「こちらルネ、こちらルネ。三人とも、応答して」
『こちらショコラ・ナックルズ。どうぞ』
『はーい!ペンネ・ニードルスです♪どうぞ!』
『・・・ちら・・・サイ・・・我・・・・部隊・・・滅・・・』

ワッフルからの通信が途絶え途絶えになっている
どうやらケウ・ケゲンが被害に会ったようだ。
ルネは二人に通信を入れた。

「ショコラ、ペンネ。ワッフルの部隊がやられた」
『なんですって!?』
『え〜!?ワッフルが!?』
「ええ。途絶え途絶えだけどワッフルの声が聴こえるから、おそらくは死んで無いと思うけど・・・、二人共、気を引き締めなさい!
ワッフルはできるだけそこにいて、怪我をしたメンバーの治療をするのよ!」
『了解!』
『わかりました!!』
『了・・・か・・・』

三人との通信を終えると、ルネは目を鋭くして、ユグドラシルを盗んだMSのパイロットに対し、更なる怒りを湧き上がらせた。
また被害者を出して、さらに私の仲間を傷つけた。
緑の髪の少女・・・。
あんたはそうやって金持ち達を傷つけて、さらに私の仲間を倒して、正義の味方をきどってるの?
許さない。
許さない。
絶対に許さない!!
ルネは緑色の髪の少女を必ず捕らえると心の奥で決心した。


≪PHASE-03へ続く≫


[あとがき]

どうも、天空星です。
第二話は本当に書く時間が長かったです。
未だにルネのストライクダガーとユグドラシルが出会っていません。
ルネとカズナの戦いを期待していた皆さん、本当にすみません。
けど、第三話で必ず二人を戦わせます。
期待してください。

さて、マスカレードのメンバーが今回登場したわけですが、ルネ以外のマスカレードのメンバーには、二つの共通点があるんです。
それは、ルネ以外のメンバーには食べ物の名前と、武器の名前が入っているんです。
例えばワッフル・サイスの場合、彼女は「ワッフル」と言う名のお菓子の名前と鎌の意味を持つ「サイス」が付けられているわけです。

本当はもっと登場させたかったのですが、蒼きイカズチでの反省を活かすために、
フルネームキャラは三人しか登場させませんでした。
(あと二人は出したかったなぁ・・・(涙))