搭乗者: ユピター・ココ 
形式番号: ZGMF-X71S(A)
全高: 19.3m
重量: 62.11t

武装: ・ビームブレードガン”ラナンクルス”
・試作ビームシールド”クーバン・フルゴール”
・MMI-GAU1633 10.5mm CIWS×4(頭部)
・広範囲光子索敵システム”クレヤボヤンス・システム”
・広範囲光子通信システム”テレパス・システム”
・VPS装甲
・ウィザードシステム対応
・核エンジン

機体説明: インパルス、セイバー等に続く形で作られたザフトセカンドステージ・シリーズの一機。

標準搭載武装は小型のビームブレードガンのみではあるが、それを各種ウィザードの着装で補っている。

本機最大の特徴は、従来の通信・索敵システムとは異なる特殊原理を用いた試作型広域通信・索敵システムを採用している点である。

このシステムを利用する事で、戦況を有利に運ぶ高度な情報戦を展開する事が可能。
誰でも扱う事が出来るシステムであるとされているが、得られる情報量が極めて膨大である為、その性能の全てを発揮するのは難しいともされている。
パイロットの技量や相性に依存するシステムと言えるようだ。

その特殊兵装ゆえ、そもそもは開発中のハイパーデュートリオンの完成を待ってからのロールアウトとなる予定であったのだが、”コンロン”攻略の切り札として白羽の矢が立った事で極秘裏に核エンジンを搭載する事となった。



機体ギミック: ・ビームブレードガン”ラナンクルス”

折りたたみ式のビームガン。小型で取り回しが利く。通常のビームライフルと比較すると連射性能は高いが威力は若干低い。
また、ビームエッジを発生させてビームブレードとして用いる事も可能。




・ビームシールド”クーバン・フルゴール”

ビームシールド”ソリドゥス・フルゴール”の前身となる試作シールド。
試作段階故にいまだビームシールドの出力が安定しない為、”ソリドゥス・フルゴール”のように強力なビーム攻撃や直接攻撃までは防ぎきれない。

その代わり、大型化されたシールド発生装置をそのまま『アンチビームコーディングVPSシールド』として使う事でシールドとしての性能を補っている。



・広範囲光子索敵システム”クレヤボヤンス・システム”

通常の電波によるレーダーの概念とは異なる試作型広域索敵システム。
プラント開発の『物質透視性能を持つ特殊光子』を索敵に用いている。

右肩のウイングをアンテナ状に開き、特殊光子の膜を張る事で白く輝く”光の傘”を作り出す。
”光の傘”からほぼ全方位に向かって放出される光子は光速で周囲に広がり一定範囲の光子領域を作り出す。
この光子領域内に捉えられた全物質の様子は、”光の傘”によって遠隔検知・透視する事が可能となる為、領域内の物質の位置、外形、内容、動きまでをリアルタイムで知る事が加納である。


・広範囲光子通信システム”テレパス・システム”

通常の電波通信とは異なる試作型広域通信システム。
プラント開発の『高性能光無線通信を可能とした特殊光子』を通信に用いている。
無論、”クレヤボヤンス・システム”の光子とは種類が異なる。

左肩のウイングをアンテナ状に開き、青白い輝き放つ”光の傘”を作り出す。
”クレヤボヤンス・システム”同様に形成された光子領域内に存在するMSとの特定通信が可能となるシステム。
(友軍機か敵機かの特定は、”クレヤボヤンス・システム”の索敵情報によって判断する。)



両システム共に、敵軍の電子戦やNジャマーの発する『電波妨害』の影響を受ける事なく広範囲に渡る高性能通信、及び索敵が可能な画期的システムである。

ただし、両システムで用いられている特殊光子は『可視光の極小粒子』である為、光学感知され易いという欠点を持ち、光子進行方向からオラクルの位置(存在方向)を逆探知される恐れがある。
(※つまり光子という呼称はこの場合通称であり、物理学的な光子とは異なる。)

また、戦場での強力なビーム光などにより光子領域内の光子が瞬間的に途絶えてしまう為、戦況に応じて気付かぬ内に索敵システムに死角が生まれたり、通信が途切れたりするという大きな欠点が存在する。


また、常時発している光子の生成に膨大なエネルギー量が必要である等、多くの欠点が指摘されており、正式運用や量産化には問題視の声が上がっているのが現状である。




≪肩部ウイング≫

特殊兵装の要肩部ウイングは稼動範囲が高く、移動時の高機動スラスターにもなる。