名前: ライジェカ・クレゾール 
年齢: 28歳
遺伝子分類: ナチュラル
所属: 傭兵部隊”ユピテル” 副部隊長
階級: -

備考: 傭兵部隊”ユピテル”の副部隊長 兼 全隊員担当医。

昔、”ユピテル”の初代隊長サアディーに助けられ、自分の意志でその傭兵部隊に参加。
度重なる苦労の末現在に至る 。

ミレイルを見出し、スカウトする。



≪―ライジェカの語り―≫

一般人だった―――――

それから戦争が起きて、何がなんだか分からなくなった―――――

泣けもしなかったあまりの惨状に、流れる時のなかで己の生命も消え失せようとしていた―――――

生きている、素晴らしいことだ。死ぬ直前にわかったことだ―――――


長い―――――
そう僕は生きている。
たった一人の家族の犬を殺された時に思ったが救助された。
軍人ではなく傭兵という中途半端なモノ、いや自分が知らなかっただけだが。


その傭兵部隊で慣れないながらも医者の責務をしている現状、必死に食らいついた。
生きるため、他人に生きる素晴らしさを知って欲しくて、部隊長の意志に惹かれて、死に物狂いで医学と薬学を勉強した―――――


悪魔。
そう俺は呼んでいる。
隊員が赤ん坊のような弱さに見えるほど異常な光景だった。


木から落ちた小鳥のごとく全て窄んでいった。



人を生かす意味を見失った―――――


そんな時光というモノはあるもんだ。暗闇の中で見えるのは光だけだもんな―――――


助かった、いや助けてくれた。
死んでいた俺達の心を優しく包むように蘇らせた。
命の恩人。

ミレイルが・・・彼女が長をしてくれる・・夢が現実になったと言おうか・・信じられなかったが、それは彼女の事情。

俺はまた人を生かす魂と情熱が湧いた。
不思議な人だ―――――

あの光景を、その意味をもう一度伝える、そう心の誓った。