Epilogue Tears Of Aion



やっほー。


皆、元気?


あたしは、元気・・・・・・って言いたいとこだけど、たぶん、皆がこれを聞いてるって事は・・・・


あたし、もう皆の居る世界には居ないんだと思う。



へへ・・・・それは寂しいけど・・・・でも、哀しまないでね。



あたしは今、幸せなんだ。


せんせぇがね、あたしにキスしてくれたの。

あたしをギューって、抱きしめてくれてるの。


適ったんだよ、あたしの夢。


最後の最後に、だけど。



・・・・・・これ、ちゃんと録れてるかなぁ?

ダガーちゃん、あたしたちを守ってくれて・・・・ありがとね・・・・

最後にもうちょっとだけ頑張って、あたしの声を皆に届けてね。



クリス、ブラド・・・・・一緒にオーブに行けなくて、本当にゴメンね。

小さい頃から3人で過ごした時間はあたしの宝物だよ。

今までも、これからも。

二人が居てくれたから、あたしも精一杯頑張れた。

ありがとう。本当にありがとう。

二人の事を描いた絵、見てくれたかな? 

結構上手く描けてるでしょ? 自信作なんだ、それ。

これを見て、たまにはあたしの事思い出してね。絶対だよ。



ガーさん、ワガママ言ってゴメンね・・・・

ガーさんは、きっと、あたし達の事、本気で心配してくれてたんだよね。

それは解ってた。でも、信じてあげられなかった。

世界中、貴方みたいな人ばっかりだったら、きっと戦争なんて直ぐ終わっちゃうのにね。

きっと、天国に居る奥さんも娘さんも、ガーさんと一緒に過ごした時間を幸せに思っていると思う。

おっきくてあったかくて強い人だもんね。ガーさんは。

最後にもう一度、そのお髭に触らせて貰いたかったなあ・・・・



オズ君、君の気持ちに応えてあげられなくて、ゴメン。

君はあたしにお母さんの代わりになって欲しかったんだよね。

でもね、それは誰にも出来ない事なんだよ?

誰かの代わりになる事なんて、誰にも出来ないんだ。

君の代わりなんて何処にも存在しないし、あたしの代わりも何処にも存在しないんだから。

君に何時か本当に好きな人が出来たら、君もきっとそう思う。

君は本当は誰よりも優しいコだからね。



ああ・・・・・・・もうそろそろ・・・・・・お別れの時間なのかな?

時間、このまま止まっちゃえば・・・・・良いのに。


もっと皆とお話したかったよォ・・・・・

もっと皆と触れ合って居たかったよォ・・・・・・


・・・・きっとまた、会えるよね?

・・・・これで終わりなんかじゃないよね?


生まれ変わったら・・・・・・今度は・・・・・・戦争の無い世界で・・・・・皆で一緒に過ごそうね・・・・・・



・・・・・・大好きだよ、みんな・・・・・・


・・・・・・ばいばい。またね。




≪-アイオーンの雨- 〜完〜≫