搭乗者: ”白猿”(ハヌマン)
形式番号: \/WA-MSU01
全高: 17.95m
重量: 20.3t
武装: ・イーゲルシュテルン×8(頭部+肋骨型パーツ先端)
・ビームナイフ“燐光”×2
・内蔵型ビームスプレーガン×2
・内蔵型スタンロッド×2
・胸部高機動バーニア

機体説明: 新型ダガーシリーズ”イクリプス”の一体。

シリーズでは最初にロールアウトした機体であるが故に、便宜上1号機と呼称される。

この機体を受領した李飛鳳によって、その外観と特性から”狂骨”(スケルトン)の称号を得た。


イクリプスダガーは、”何かを削って何かを特化させる”事をコンセプトに開発された機体。

故に決して名機とは言えず、トータルバランスはすこぶる悪い。

だがその長所を十二分に生かすことの出来る乗り手が操った場合、性能を遥かに凌駕した力を発揮する事が出来るとされる。


1号機の特長は”軽さ”そして瞬発的な”速さ”。

装甲のほとんどを削ぎ落とし、関節部の可動性を限界まで広げた事で、MSとは思えぬほどの俊敏な動きを得る事が出来た。

但し、その代償として一撃でも致命傷となる攻撃を受けた場合、簡単にバラバラになってしまうほど、その耐久性は脆い。

”防御力”を削って”スピード”を得た機体。


その機体コンセプトの妨げになるような武装は搭載されておらず、頭部と胸部に設置されたイーゲルシュテルン、及び2本のビームナイフ”燐光”が主力武器。

軽量化を測る為、腕部には小型のビームスプレーガンとスタンロッドが一体となって内蔵されている。

胸部にはその驚異的なスピードを補助する為の高機動バーニアが積まれており、これを用いて短時間の単独飛行も可能。

機体の軽量さのなせる技である。


尚、パイロットにかかる負担はすこぶる高く、この機体を操るには極めて強靭な肉体と反射神経を必須条件とする。

コックピット内部には座席もシートベルトも存在しない。座ったままの姿勢での操縦では、激しい機体の動きによって搭乗者自身の骨格を押し潰してしまうが所以。


乗り手の安全性と快適性を度外視したそのコンセプトから、搭乗したテストパイロットは口を揃えてこの機体を”狂気の沙汰”だと称した。

現在、唯一にして最高の乗り手である、”白猿”を除いては。

故に、現時点では事実上、彼の専用機となっている。



≪胸部高機動バーニア、イーゲルシュテルン×6、ビームナイフ”燐光”≫